ウッドデッキ塗装で長持ちする?~松戸市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年10月21日

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今までもこのブログで書いてきましたが、いくら塗装しても腐りやすい木材を使用したウッドデッキは長持ちしません。
今回紹介します松戸市のお客様のウッドデッキは、その典型例です。

「既存のウッドデッキが部分的に腐っており、古いウッドデッキを撤去のうえ新たに施工を考えています。」とメールをいただき、

お伺いしお話を伺うと10年ほど前に大手不動産会社の分譲住宅を購入されたそうですが、初めからウッドデッキ付の住宅でそれも気に入って購入されたようです。

 

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奥行きが3.6mもあり、庭の9割をウッドデッキが占めています。

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ちょっと見えにくいかもしれませんが、ウッドデッキの下も階段の下も土間コンを打たれています。また木製の束下には鋼製の束を入れて、水と触れないような構造となっています。
つまり下からの湿気対策を十分にしているのですが・・・・・・・腐っています。ウッドデッキの場合は湿気より雨等の水分により腐ります。

湿気対策や塗装メンテナンスだけでウッドデッキを長持ちさせるというのは根本的に無理があるんですね。
しないよりした方がマシという程度。結局は使う木材で耐久性は左右されるという事です。

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鉢植えもこのように置かれウッドデッキ生活を楽しまれていたようですが・・・・・

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販売会社からは「防腐注入木材なので塗装して手入れすれば長持ちしますよ」と言われて、ごらんのように塗装を何度もしていたようですが。。。。。。

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腐って崩れ落ちた階段。やっぱり階段の腐朽は早く、踏み板の木口から腐っています。

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これは幕板と接する床板の木口からの腐れ。これも、いつも通り。

今回は解体時に撮影していなかったので、写真で説明できないのですが床下の根太はこの数倍は腐っていてグジュグジュ状態でした。これも「いつもの事」

防腐塗料に防腐効果が無いわけではありません。むしろ効果があるので”塗れるところ”は、しっかりと残っている為”塗れないところ”が腐っているのに気づきにくいという現象が起こります。

——これが怖い。大丈夫だと思っていたウッドデッキにのって、ある日踏み抜いて怪我をする。現地調査中に当社の担当者が踏み抜いてしまいました。——-

仮にウッドデッキを毎年、ばらして1枚1枚塗っても1枚目の写真ように割れたところから水が浸み込んで、内部から腐るのを表面の塗装では防ぎようがありません。

でも防腐注入材を使用していたのでは?という疑問が残りますが、塗装は表面だけ、注入薬剤は数ミリまで内部に加圧され入っていますが、芯部には入ってないので割れが入った部分からは遅かれ同様に腐り始めます。

数年前までは、ホームメーカーや工務店の作ったウッドデッキの多くはこの防腐注入木材が使われていました。
最近はお客様からのクレームが多くなったようで人工木へシフトしているようですが・・・・・・・人工木メーカーのほとんどが2年間しか保証していないので本当に大丈夫?と私は思っています。

さて今回のお客様は、一度このようなウッドデッキの腐れを経験しましたので真剣に検討された結果、お選びになったのはイペ材でのウッドデッキ。当社の資料も熟読されていました。

それでは完成後の写真を。

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上からのウッドデッキ全体。3.6mの奥行きは広がり感があります。

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横幅も4.5mほどあり、広いウッドデッキです。

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今までのラチスフェンスを横板のデザインに変更。なおかつ目隠しにもなるようにすき間は10mmで。

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立水栓は既存のものを使い同じようにウッドデッキ上へ。

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隣家側のウッドフェンス。高さは1.8mあり寛ぎの空間ができました。

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庭からウッドデッキへの入口。こちらのフェンスは隣家と接していないので高さは1.1mに。

既存のウッドデッキ撤去と新設ウッドデッキの施工を含め2日間で完了。施工期間中お留守だったご主人から完了数日後にメールで、

「ご連絡が遅くなり申し訳ありません。
先日はウッドデッキ工事ありがとうございました。とても仕上がりも良く家族も大変喜んでおりました。
高い買い物ですが、維持費を考えると妥当な物と思います。」

そうですよね。テクノグリーンで施工しているハードウッドの中でもイペのウッドデッキは価格で一番高くなりますが、その代わり耐久性も一番で唯一10年保証しています。
これで毎年の”塗装しなくちゃ!”という強迫観念から解放されます。

これで今回の紹介は終了しますが、実は今日も同じ防腐注入木材ウッドデッキの作り替え工事をしています。
最近このての工事依頼が多く、予定も含め他にも数か所ありますので終わり次第、順次このブログで紹介させていただきます。

 

10年以上経過したイペウッドデッキを見てみたい~三鷹市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年8月11日

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昨年の秋に東京都三鷹市にお住まいのお客様から、次のコメントとともに資料請求をいただき、送付していました。

「一戸建の庭にウッドデッキを付けたいと考えています。
実際の依頼は先になってしまうと思いますが、そもそもウッドデッキ依頼の相場感がつかめず、まずは見積もりをお願いしたく、問い合わせをさせていただいた次第です。
青図などの資料は工務店からもらっています。
見積もりをお願いするには、それら資料をお持ちして相談する形になると考えられますが、まずは目指している完成形態の参考に、「写真等の資料」をいただければと思っています。」

その後、家の図面に寸法入りデッキのラフ案を書いて、庭の現況写真数枚とともにメールでお送りいただきました。

参考写真01_駐車場側から庭1

こちら側の家の端から奥はブロックまでがお客様の希望施工範囲。

 

参考写真03_立ち水栓側から庭

中央にあるエアコン室外機部分はくり抜て施工の上、室外機カバーを。

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こちらの立水栓は、ウッドデッキ上に上げて。

以上のご希望と庭の寸法を測った図面をお送りいただきましたので、かなり正確な見積もりを。

「少し相談です。御社製デッキの実物を見てみたいと
思っていまして、柏の御社に伺うのがベストだと思うのですが、
少し遠いため、もし三鷹付近(東京)に御社が手がけた
公共、商業施設で、一般立ち入り可能なデッキがありましたら
お教えいただけると助かります。」

そこで、東京都内でテクノグリーンがイペで施工し、10年以上経過しているウッドデッキのリストを数か所ピックアップしメールで連絡。

その中の1か所のウッドデッキが下の写真。

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品川ポンプ場 017

品川ポンプ場 018

東京都内の某公園のイペ製扇形状のウッドデッキ、手摺付ボードウォーク、パーゴラ&ベンチ。
この公園ではこれらの写真の他、あと3か所の木製施設を施工しています。

この写真を撮った時で10年経過していますが、お客様はそれ以上の年数が経ったイペをご覧になられたと思います。
そして充分ご納得されたお客様から、現場での打ち合わせご依頼をいただきお伺いを。

(前回の公共施設の木橋と違い、個人のお客様の場合は現場での入念な調査・打ち合わせは必須です。
・・・・・実は前回の元請造園業者さんは、20年来の付合いがありお互いよく知っていた為、メールと電話だけで打ち合わせしていた次第です。)

お客様から詳細のご希望もお聞きして施工へ。

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庭全体をウッドデッキに。中央部の室外機へはベンチ兼用のカバーを。

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陶製の立水栓はイペの立水栓に変え、蛇口、水受けは既設のを再利用。

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入口側1ケ所にだけ付けられたウッドフェンス。
高さは既設のアルミフェンスに合わせ、デザインは写真集にも載せています横板の広幅と狭幅の組み合わせフェンス。

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入口から見たウッドデッキ全景。
横幅7mで奥側が少々狭くなっている台形ですが、それでも2.4mくらいありますのでかなり広いウッドデッキです。

施工前の写真をみればお分かりのとおり、今まで芝の手入れで悩まれていたご主人はデッキの下を万が一の為に防草シートの敷設をご希望され、当社が施工に入る日までに防草シートと留めピンをご用意していました。
敷設はウッドデッキ施工時に当社職人が。・・・・・・このようにテクノグリーンでは防草シートや付属品の施主支給も承っています。

さぁ、これで庭全面がウッドデッキになりましたので、今年の夏からはご主人も芝刈りからご解放されますネ!

施工後お客様からメールをいただきました。

「デッキ工事ありがとうございました。
なかなか明るい時間に家におれず、まだじっくり堪能できていませんが、
息子などは庭にベランダができたと駆け回り、のびのび楽しんでいるようです。
あらためて素晴らしい造作をありがとうございました。
資金を貯めて、またお願いしたいと思います。」

お客様は、打ち合わせ時にパーゴラ付のウッドデッキをご希望でしたが、今回は予算の関係で見送り。
テクノグリーンのウッドデッキは後付パーゴラやフェンスを、強度上問題なく簡単に後付工事をできるように元々構造部分を作っていますのでご安心してください。

それでは、施工後10年以上経過したイペウッドデッキをご覧になり、得心されてご注文いただきました庭ウッドデッキの紹介はこれで終了。

お隣の家が建ってから~立川市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ウッドフェンス, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2016年6月27日

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東京都立川市の戸建住宅へお住まいのお客様から資料請求いただき、送付後間もなくメールで、

「資料届きました。ありがとうございます。
我が家は南に面して家が建っているのですが、今 南側にお隣さんが新築中で、我が家に面している北側の窓等がどんな感じになるのかわからないので、お隣さんが竣工したら詳細に考えてみたいと思います。」

と、これが昨年秋のお話。

今年の春になりまして、
「お隣の建築工事が終わったので、改めて状況写真と我が家の図面を送らせていただき、再度お見積りをお願いします。図面の方に、こちらの希望を①~③に書いてあります」

西→東

東→西

いただきました写真。これとご希望のウッドデッキとウッドフェンスサイズを書き加えた敷地図面をメールで送付していただきました。
これだけあれば、正確な概算見積?を出すことが可能です。

ご予算の関係もあり、イペウッドデッキとイタウバウッドデッキの2案で比較検討していただきました。

ハードウッドの中でも価格的には安いイタウバ。(イペより3割くらい安いですが、強度も耐久性も3割ほど劣ります)
・・・・・・ただ製作・施工費はどちらも同じですので、施工費込の価格は3割も安くはなりません。

お客様は最終的に、質感と耐久性を重んじ”イペ”をご選択になりました。——-価格をとるか、品質をとるか、どのお客様も悩むところです。

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これは現地調査時に撮った写真。この立水栓を嵩上げしてウッドデッキ上に設置するのが、お客様の御希望。
この工事だけは、事前に詳細にチェック、準備しておかなければ施工ができません。

お客様から事前にいただいていた寸法の確認でしたが、当方が測ってもピッタリ。
あとはウッドフェンスの仕上げ高さと詳細デザインを確認して打ち合わせは終了。

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ウッドデッキが完成。

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高さ1.8m、すき間2mmの横板目隠しウッドフェンス。

これで家の中に居ても、殺風景なお隣の壁や窓が目に入る事はありませんので、寛ぎの空間となりました。
ただ、これがいくら目隠しといっても無機質なアルミフェンスだったら意味がなく、天然の木材ならではのお話。

 

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嵩上げした立水栓とウッドデッキに埋め込んだ水受けパン。

と、これが後でお客様のアンケートで

「当日、施工内容について、再確認もかねて説明がほしかった。
(デッキの上に立水栓の水受けが載るはずだったのに、デッキにうめこみ?になっていた)
結果としては満足ですけど。」

ん~。これは私が見積書には”立水栓部のくり抜き加工”と書いていただけで、打ち合わせ時に具体的な説明をしていなかったせいです。

今まで、この樹脂製の水受けパンは、よほどの理由がなければデッキをくり抜いて”埋め込む”という施工してきたので、見積書に記載すれば理解してもらえていると勝手に思い込んでいました。・・・・・・今回の反省点です。

 

なんだかこのブログ、施工例の紹介ブログだったのが、私の”反省ブログ”になってきたみたい。

——-気を取り直して、次回は”反省”ではなく”紹介”のブログを。戸建2階ベランダへのウッドデッキです。