困っています、助けて下さい!~我孫子市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, ワンコ・ニャンコとウッドデッキ, 最近の施工事例, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2017年1月22日

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「家を新築した時に一緒に作ってもらった駐車場上のウッドデッキが腐ってきて困っています。
今メールで写真と寸法が入った図面を送りました。
早急に見積もりしていただきたく、助けてください」

と千葉県我孫子市のお客様からお電話が。電話中に確かにメールで送られてきました。

「助けて下さい!」と云われれば、助けない訳にはまいりません。私、正義の味方ですから。
その日のうちに図面から見積書を作成してメール返信。

翌日お電話をいただいて、ご主人もいらっしゃる休日にお伺い。
駐車場上のウッドデッキの場合、一人で採寸するにはちょっと無理があります。この日はたまたま同じ我孫子市内で施工がありましたので、当社の施工責任者にちょいと現場を抜けてもらって一緒に採寸を。

 

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先ずは、外から眺めてみます。柱だけが鉄骨でできています。梁は大きな断面の木材を使用しています。これだけあれば強度的には問題なかったでしょう。
でも、なんかフェンスの支柱は外から補強されているような・・・・・・・・

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雪が降った翌日に、お電話をいただいたようでこの積雪を見て奥様は不安になったようです。雪の重みで壊れるんじゃないかと。

奥様の心配もあながち間違っていませんでした。この辺の床表面だけをみるとそうでもなさそうですが、

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梁や構造部分は、この通り腐っています。ご主人がいろいろと考えて腐朽防止対策をされていたようですが、もう限界の域でした。
こちらの材も加圧防腐注入木材ですが、特に大きな断面の構造材は深部まで薬液が入っていないので内部から腐朽が始まります。

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こちらは解体時の写真ですが、フェンス支柱は梁にほぞ穴を切って留めていますが、全腐っています。・・・・・・いつもながらの光景ですが、どうして大工さんは腐りやすいこのほぞ加工をわざわざするんでしょうか?

採寸も終わり、打ち合わせ時にお客さまからお話を伺うと、毎年塗装もされていたのですが数年前から床板が腐り、そのたびに交換してきたが手摺がグラ付いてきて全面交換を考えるようになったそうです。

まずは外構工事屋さんへ見積もり依頼をされたそうですが、構造部分は鉄骨、床板は人工木という仕様で希望に合わないばかりか価格も予算をはるかにオーバーしていて断念。
次にネットで見つけた会社はウリン仕様だったので、駐車場の上に作るので車に樹液が掛かる問題でペケに。・・・・・・当社はこの樹液問題がある為、駐車場上のウッドデッキはウリンでの施工はやっておりません。

そしてお電話いただいた当日、当社をネットで見つけられ「こんな近くにウッドデッキ専門会社があったなんて、灯台下暗しでした!」
お客様切望の”一日でも早い解体・施工”に応えるべく、新しいウッドデッキの仕様打ち合わせを行い、翌週からの施工とさせていただきました。

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完成しました外からの全体写真。柱も鉄骨からイペになっていますので2本へ。

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柱はイペの100角。柱金物はテクノグリーン特注の溶融亜鉛メッキ製でがっちり固定。

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今までのウッドデッキと大きさは同じですが、フェンスデザインはラチスから横板へ。そしてタープ用の柱と上部へはフレームを追加し、一緒に竿掛け金物を。これらは奥様からのご要望。

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元はこのようにデッキ上に置かれてあった水受けパンは、

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ウッドデッキに埋め込んですっきりと。

これで完成し引き渡しをさせていただいたのですが、後日写真の撮り忘れがありおじゃましたところ、

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なんと、ご主人が前日2日掛けて塗装されたばかりでした。・・・・・・施工時にうちの職人へ塗装の方法を聞かれていたそうで。

お客様からアンケートで、

「大変お世話になりました。
皆さまのお蔭で要塞のようなウッドデッキが完成しました。ありがとうございました。
現地見積もりしてから2週間もたたずに出来上がるなんて夢のようです。

『たかがウッドデッキ』が、『されどグッドデッキ』になりました。母屋の品格も上がりました。
老犬も安心して散歩しています。

水場も同じ物を使っているのに・・・・・・おしゃれに見えるのは『されどグッドデッキ』だからでしょうか?

予算は少しオーバーしましたが、本当にお忙しい中、グッドデッキを作っていただいてありがとうございました。
テクノグリーンさんにお願いしてよかったです。」

打ち合わせ時に一緒にお部屋にいたワンチャン。「老犬になって外へ散歩へ出られなくなり、ウッドデッキが唯一の散歩場所だったのがこんな状態なのでそれもできず・・・・・」とお聞きし、スケジュール調整して早めに施工させていただきました。・・・・・・・・・私も一緒に打ち合わせに行きました職人の親方もワンコ飼ってますので。

ちなみに『たかがウッドデッキ、されどグッドデッキ』は20年前からテクノグリーンのキャッチフレーズです。

次回はマンションのベランダウッドデッキの紹介です。

鉄骨構造の駐車場上ウッドデッキ~川崎市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:最近の施工事例, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2016年12月10日

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川崎市へお住まいのお客様からお問い合わせをいただきました。

「はじめてご連絡させていただきます。
駐車場上のデッキを検討しており、既に数社にプラン見積もり依頼をしましたが、予算や希望があわずに、計画が中断しております。
添付の図面にて、概算見積もりを作成いただけないでしょうか。
玄関と駐車場に高低差があり、現在カーポートが設置されています。撤去希望です。
・1階リビングからウッドデッキへ出られるようになります。
・道路側の柱梁を鉄骨
・デッキ下に新設屋根を設置
・イペとウリンの2パターンを作成いただけますでしょうか。」

当社でも庭用のウッドデッキではウリンを使用して施工していますが、周辺のコンクリートが露出しているルーフバルコニーや今回のようにウッドデッキ下に車があるような駐車場上ウッドデッキと2階建てウッドデバルコニーでは、樹液で下の物を汚してしまう理由から施工を行っていません。
お客様には、その旨を伝えてイペのみの見積をさせていただきました。

鉄骨とイペの組み合わせ施工が出来ない、イペのみでしか出来ない、条件が合うところは価格が予算を大幅にオーバーと、あきらめていたそうですが、当社の見積もりがご予算に合い採寸・打ち合わせへ。

 

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間口が約5mある縦列駐車場です。
縦列駐車場の場合は途中に柱を建てれないので、この柱間隔に対応する事はイペといえども強度上無理があります。
お客様も、この辺の所を理解していたようで柱・大梁は鉄骨で作り、それ以外は耐久性のある木材と考えていたようです。

お客様のお考えの通り、縦列駐車場の場合は柱・梁は溶融亜鉛メッキの鉄骨、そして木部はイペ。
これがノーメンテで10年保証できる最強の組み合わせです。

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既設アルミのカーポートと擁壁上のアルミフェンスは撤去して庭と駐車場の上をウッドデッキで繋げます。

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タイル張りの庭も掃出し窓と同じ高さのウッドデッキとなり、駐車場上のウッドデッキと一体化します。

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今までの立水栓は、この高さじゃウッドデッキができたら潜ってしまいますので嵩上げし、水受けパンを新設する事に。

お客様との打ち合わせ、採寸も終わり設計へ。

今回は、高さが一番のネックとなりました。
屋根下で車が入れるの高さを確保しなければなりませんし、掃出し窓から出入りする為、庭側の高さにも制限があります。
そこで段差のあるウッドデッキとなるのですが、少しでもこの段差を小さくする為、構造部分(鉄骨の大梁、イペの小梁、根太の高さを極力抑えつつ、なお且つ強度上問題が無いように設計シュミレーションを行って構造材のサイズを決めていきました。
出来上がってしまうと見えなくなっていますが、いつもの構造とは少々変えています。

それでは完成しました写真を。

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柱と大梁は溶融亜鉛メッキの鉄骨。亜鉛メッキ鉄骨は現場で切断・溶接が出来ないので慎重に現場採寸と設計が必要になるので大変ですが、耐久性を考えると亜鉛メッキがお勧めです。
せっかく上の木部に耐久性のあるイペを使っても、下の鉄骨が先に錆びてきたら意味ないですから。

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横から見たところ。デッキ床下には屋根が付いていますが、・・・・・よく見えませんね、見えないように施工していますので。

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駐車場上の部分と庭部分の段差。なんとか20cm強で納めれました。・・・・・・今回設計にあたり一番苦労したところです。

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掃出し窓とウッドデッキの取り合い。室内からスムーズに出入りできる高さになっています。

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上から見たところ。玄関前のタイルポーチからは1段で上がれます。

詳細は下記の写真で。

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下間で幕板をピッタリ張っているのは猫侵入防止の為ではなく、”狸”侵入防止の為です。この近辺では狸が目撃され今までにも庭へ侵入された形跡があるとの理由からでした。

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駐車場の上だけで奥行き3.5m、庭部分が1.8mと合計5.3m奥行きの広いウッドデッキができました。

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嵩上げした既存の立水栓と、新設の水受けパンを付けましてすべて完了。
お客様から翌日メールをいただきました。

「この度はお世話になりました。

昨日17時以降に帰宅した為、職人の方々にお会いすることができませんでしたが、立派なデッキが完成していました。昨日で完成ですよね。

真っ暗&雨だったので、ゆっくり眺めることができず残念でしたが、これからの使い道を考えてわくわくしました。

職人の方々にもよろしくお伝えくださいませ。
取り急ぎ御礼まで、メールにて失礼いたします。」

いろいろな会社に問い合わせをしてみても、満足する提案を得られず一度は断念しかけた駐車場上ウッドデッキ。
ご希望のウッドデッキが完成して良かったですね。これから十二分に活用される場面が目に浮かびます。

 

 

 

駐車場上のウッドデッキ改装~世田谷区

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事, 駐車場上ウッドデッキ | 投稿日:2016年8月21日

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東京都世田谷区のお客様から問い合わせいただきました。

「現在一戸建ての2階にウッドデッキがあります。
今回その改装を検討しております。
可能であれば人工木にしたいと思っておりますが、決めている訳ではありません。
施工も含め、御社にて対応可能でしょうか?」

わかります。
一度天然木のウッドデッキで腐る経験をしてしまうと、次は腐らない人工木に替えようかと考えるのは・・・・・・・

資料とサンプルをご覧になりましたお客様から
「先日はサンプルなどを送って頂き、ありがとうございました。

遅くなってしまいましたが、図面を添付致します。
天然木で問題ございません。
できるだけ長持ちする木材を希望します。」
と、イペの耐腐朽試験結果表や20年以上もっている実績を知り天然木のイペでの見積もりとなりました。
元々、天然木の風合いが気に入っていたのですが、耐久性の事を考えてとの事でしたので、人工木より耐久性のあるイペであればと。
見積もりが、他社からとっていた人工木と大差なく予算内という事で打ち合わせに。
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10年前ほどに家を新築された時、一緒に工務店が作られた駐車場上のウッドデッキ。
使用されているのはレッドシーダー。10年前くらいですとまだ大手のエクステリアメーカーがどこも盛んに売り出していましたもんね。”腐りにくい最高のウッドデッキ材”と称して・・・・・・それが今じゃ、”天然木材より腐りにくい人工木材”を各社で競って販売しています。しかし、商品保証2年間はどちらも同じ。どういう事?
そんな状況でしたから、工務店がレッドシーダーでウッドデッキを作るのもやむを得ない面はあったのですが。。。。。。
さて、解体時と新設のウッドデッキ工事の写真を。
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調査・打ち合わせ時には床板の表面に数か所しか見えなかった腐朽が、根太では全面アウト!
今までも数十ケ所のこうした腐ったウッドデッキをみてきましたが、レッドシーダーや防腐注入木材は下の構造部分が床板の数倍腐っています。
ですから表面のみをいくらメンテナンス(塗装)してやっても耐久性の付与にはなりません。今回のお客様も何度かは塗装をしていたそうですが。
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白い部分が腐朽菌。ずぶずぶで強度はゼロ。よく今まで崩壊しなかったと感心してしました。
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土台に切られたホゾ。ここに手摺支柱が建てられていましたが、いつもこのブログで書いていますように絶対にやってはいけない加工。・・・・・・・ウッドデッキの腐朽メカニズムをを知らない大工さんが、やっちゃうんですよね。
今回もこの部分が一番腐朽していたケ所。
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こちらも駐車場上ウッドデッキは根太から下の構造部分は家と繋げて作られ、しかも同じようにモルタル仕上げ、上部には鋼板の笠を付けられ雨水から守っています。
この構造部分が大丈夫な事を確認の上、かつビス穴をシールしましていよいよ新しいウッドデッキの施工へ。
・・・・・・このように、構造部分には、慎重な腐朽対策が取られていたのに、肝心な上のウッドデッキ部分で腐朽対策されてなかったのは、もったいなかったですね。
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今回の改装にあたり、今までのフェンスはあまりにも目隠し効果が無いという事でデザインをクロスから横板変更。
床高さも段差を小さくする為に、サッシ枠下ぎりぎりまで上げました。
表面からは見えませんが、根太本数を増やし今までのよりは根太間隔を狭くしています。
調査の時に気づいたのですが、使用している床断面からすると間隔が大きすぎました。お客様に「乗った時にフワフワしませんでしたか?」と聞きましたとことろ、「はい。でも慣れてしまいました。」
たぶん、たわみの構造計算をしないで作られていたのでしょうが、使い心地が悪いだけではなくたわみ過ぎると腐朽も早めます。
今回の改装にあたっては、大引き・根太・床の3層構造でたわみも含めた構造計算をし直しての設計・施工としています。・・・・・これでようやく10年保証を付けて引き渡しができます。
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開始予定日は雨にたたられ、始まるのは1日遅れましたが仮設足場設置、解体、新設デッキ施工と予定通り2日で完了となりました。
イペ材をご存じなく、当初人工木材での施工を考えていましたお客様も完成を見て、
「大変満足しています。ありがとうございました。」とアンケートで。
本当は天然木のウッドデッキが欲しいのだけれど、耐久性が心配で・・・・・とお考えの方、一度テクノグリーンのウッドデッキ資料をご覧になりイペ材のサンプルを手に取ってみてください。ご納得いただけます、
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