ウッドで庭をリフォーム~八千代市~打ち合わせ編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 屋根付きウッドデッキ(サンテラスデッキ), 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2014年5月20日

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千葉県八千代市での庭リフォームの紹介です。もちろんウッドデッキ、ウッドフェンスから諸々を、ぜ~んぶイペを使って大改造させていただきました。

昨年末に、「電話ではやりたい事が全て伝えきれないので~」と。
確かにお伺いして、お庭を見せていただきながらご希望をお聞きしますと、電話じゃ無理なのがよ~く判りました。

それだけ色々とご希望が、たくさんあったのですが先ず初めに、

 

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1.こちらの和室前に屋根付きのウッドデッキを作り、雨の時も洗濯物を干せるようにしたい。・・・・・庭へ1度降りてからの作業は大変ですもんね。また外出時の急な雨には屋根付きは便利です。

2.金網フェンスを取り払いウッドフェンスにしたい。・・・・・・雰囲気は全く変わります。

隣家との目隠しフェンス

隣家との目隠しフェンス

 

3.数年前に設置した木製の目隠しフェンスですが、腐ってきて危ないので、取り外したい。・・・・・・確かに横板は柱に留めている部分が腐り何枚かは崩れてきていました。

 

既設のウッドデッキ

既設のウッドデッキ

 

4.リビング前にある家を建てた10年ほど前にハウスメーカーが施工したウッドデッキの階段部分が腐ってきているので取り外し、このウッドデッキと和室前に新設するウッドデッキと繋げて、リビングから洗濯干し作業が出来るようにしたい。

 

既設の外水栓

既設の外水栓

 

5.既設のウッドデッキ横にある外水栓も、もっと使いやすいようにしたい。・・・・・デッキの上に移動すれば使いやすくなります。ついでだから、ちょっとオシャレに!

と、打ち合わせをしながら、既設のウッドデッキをみていたらこのフェンスも腐っているじゃないですか!幕板も。

フェンス支柱

フェンス支柱

 

腐った束

腐った束

 

お客様は、よく使われる階段部分だけが腐ってきていると思っていたようですが、よくよく見ると床板を除くすべてに腐朽がみられこの束なんかは地面についている部分は完全に腐朽。ブラ下がっているだけ。何の役にも立っていません。
上の写真のフェンス支柱も大きくひび割れし、内部が腐ってきています。表面は大丈夫そうに見えるので素人の方はなかなか気が付きませんが、ゴムハンマーで叩くと「ボコボコ」と空洞化している音がします。

 

そこで、もう一度ウッドデッキ下も覗き込み点検したところ理由が判明。
床板のみは単板(木材を薄くスライスした物)に防腐処理をした後に貼合わせた集成材?ところが他の構造部材や手すり・階段部材はサザンイエローパインの無垢材に薬剤注入処理した普通の防腐注入木材でした。
これって、内部まで防腐剤が入ってないので、ひび割れたところから水が入り込み内部から腐ってきちゃうんです。

 

最近、他でもこのメーカーの同じような状況で腐っていたのを、見たことがあるんで直ぐに判りました。
この薄い単板に樹脂処理して積層する方法は、耐久性があるのは判るんですが、どうして構造材やフェンス&支柱の部材に床材と同じく単板を張り合わせたものを使わないんでしょうかね?
床板は簡単に取り替えが出来るので、本当は構造部分に腐りにくい材料を使う方が良いと、私なんかは思っちゃいますが・・・・・・。

 

ともあれ、床板は腐っていないので再利用、腐った階段を取り外して新設ウッドデッキと繋げる案としました。
当社へお電話いただく前に数社のエクステリア工事会社へも相談していたそうですが、どこも提案してきた材料は木粉入りの人工木材。
「アレって、自分の感覚には合わない。やっぱり天然の木材がイイ!」
お持ちしましたいろんなサンプルの中でイペを非常に気に入っていただき、材料はイペ材で決定。・・・・・・直接イペ材をみて触ってしまうと、ほとんどのお客様はイペを選んでしまいます。

——当社打ち合わせルームにはイペ、ウリン、クマル、マサランドゥーバ、、セランガンバツ、イタウバのハードウッド6種と人工木材数種のサンプルを常備していますので、お確かめになりたい方はご連絡を——

 

と、いうことでイペの屋根付きウッドデッキの増設とウッドフェンスの見積もりを送付させていただいたのですが、数日後に・・・・・・・この続きは施工編で。

マンションの庭に目隠しウッドフェンス~中野区~施工完了編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキとテーブル&ベンチ, ウッドフェンス, マンション専用庭ウッドデッキ, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2014年5月9日

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昨日の続きです。中野区のマンション庭へウッドフェンスとウッドデッキの施工が完了。
1日で施工が終わったのかい?というツッコミは無しで!

 

ちなみにお客様からは「天然の木材で!」というご要望でウッドフェンスもデッキもイペ材で施工しています。イペ材のウッドデッキにつきましてはこちら。
イペのウッドフェンスなのでウッドデッキ同様10年保証付きです。

先ずは、ウッドフェンスから。

高さ1.8mのウッドフェンス画像

高さ1.8mのウッドフェンス

 

延長約10m、高さ1.8m。上部は目隠し目的の為すき間を小さ広幅材で。下はデザイン的に考慮して狭幅ですき間を大きくとデザインされました。

誰がって?当然、私じゃなく今回建物を含め庭全てを設計された建築設計士さんです。

そう!今回の工事は建築設計事務所からのご依頼で、ただし工事契約はお施主様との直接契約という方式でした。
いわゆる「CM方式」に近い方法です。・・・・・いえいえテレビコマーシャルの「CM」ではありません。
コンストラクション・マネジメント(すみません横文字に弱く英語では綴れませ~ん)の略で「CM」。

本来は設計も別会社が行い、施主になり代わり、それぞれ専門の工事会社の選定・契約・工事監理をする方法です。
大きな建設工事で見聞します。まっ、数少ないですが。横文字での名称からしてアメリカから導入された方式です。

この対極にあるのがGC(総合建設業)が、施主と一括工事請負契約する方式です。そして実際に工事をするのは、協力業者と呼ばれる各分野の下請け専門工事業者です。
それぞれの方式には、施主側にも工事業者にも一長一短がありますが、施工管理に秀でていた会社が行えば安くて品質が良い工事を施主様に提供できるんではないかと私は思っています。

これはエクステリ工事にも云えて、ガーデンデザイナーがこの役目(CMr・コンストラクションマネージャー)を果たしてそれぞれ専門工事会社が、お施主さんと直接契約するようなパターンが増えるような気が?
その場合は「CMr」でなく、ガーデン・コンストラクション・マネージヤーの略で「GCMr」なんて呼ぶのも良いんじゃない!と勝手に思ってます。
閑話休題。
悪い癖で、話がどんどん横道にそれてしまいました。元に戻して、ウッドフェンスの設計の話を。

目隠しを重点に、またこの後に行う植栽を加味してのボーダーデザイン・すき間となっています。これらのデザインが決まってからウッドフェンスの基礎や転倒防止のための控え柱位置等について設計士さんと打ち合わせ。
背の高いウッドフェンスは基礎と転倒防止をどうするか、現場ごとに検討し設計する必要があります。・・・・・・以前これを簡単に考えて施工し、失敗したことがありますので慎重になります。

ウッドフェンスは基礎工事をどのようにするかで価格も大きく違ってきますが、できるだけ「安全がわ」にというのがテクノグリーンの考え方です。

植栽が完了

植栽が完了

 

 

別の角度からウッドフェンス

別の角度からウッドフェンス

ウッドフェンス工事が終了後、造園屋さんが樹木を植えて完了。

ウッドフェンスは木々の引き立て役と上部の目隠しとしての役割を果たしてます。

 

ウッドデッキ全景

ウッドデッキ全景

 

こちらは造園工事が全て終わった後のウッドデッキです。
下は大谷石を斜め張、周囲には低木で植栽。良いですね~、やっぱり専門家がデザインした庭は違います。

ウッドデッキの中央部だけ出幅を大きく作っています。

前回載せました写真と比べると全く違う空間に生まれ変わってます。

施工前

施工前

 

・・・・・・・・・同じ場所とは思えません。

ウッドデッキ上のベンチ

ベンチ

 

ウッドデッキの上にはL字型に配置した背付ベンチと背なしベンチ。どちらもウッドデッキと一体化した作り付けベンチです。

 

ベンチの裏側

ベンチの裏側

 

ベンチの背もたれ裏に付いた斜めの棒。これは横にある階段用の手摺です。これも設計士さんのアイデア・・・・・・勉強になりました。

 

最後に。

ウッドデッキの点検口

ウッドデッキの点検口

 

前回の調査編で、わざわざお見せした換気口。その答えはコレ!
そこには、このような遮水板?(正式名称は定かではありません)と呼ばれるものが取り付けられています。

この地域は土地が低く川が氾濫した時に床下浸水が起こらないように、換気口を塞ぐための装置で普段は外しておくそうです。
イザという時には、この点検口を開けてこの遮水板を装着するそうです。合計6か所の点検口を付けました。・・・・こちらも、現場打ち合わせ時にたまたまお会いしたんですが、やはり専門工事業者さんでした。

 

これでマンション庭のウッドフェンスの紹介は終了。
最近、アルミや人工木のフェンスに物足りないお客様からお問い合わせが多いので、なるべく近いうち?に今度は戸建庭の独立ウッドフェンスを紹介させていただきます。

また、庭用の独立ウッドフェンスの写真集・イペ材資料・サンプルをご希望の方はこちらから。

マンションの庭に目隠しウッドフェンス~中野区~調査編

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドフェンス, マンション専用庭ウッドデッキ, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2014年5月8日

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今回の紹介は、東京都中野区にあるマンションの1階”専有庭”でのウッドフェンスとウッドデッキです。
そうです、”専用庭”ではなく専有庭だから施工できたのかもしれません。・・・・・なんか似た発音なので私はしょっちゅう間違えて使っちゃてますが、・・・・・・ご勘弁を。

通常、分譲のマンション1階にある庭は、共有部分の専用使用とされていますので、テラス部分は別として庭の土や芝の部分へ何かを作ろうとしたら管理組合の承認が必要となります。
ウッドデッキは比較的、承認が降りやすいのですが(但し、大規模修繕時に取り外しやすい構造が条件となりますが)、ウッドフェンスは基礎の問題もあり、テクノグリーンでも管理組合の承認のもとに施工した例は1か所のみです。

今回は、お客様が所有しています賃貸マンションの1階、それも1階部分が全てお客様のご自宅、という条件でしたので出来たんですネ!

まぁ、マンションの1階といえ、ほぼ一戸建の庭のリノベーリョンという工事でした。
戸建と違うところは、他の住居者の皆さんへの配慮から日曜日と祝日の工事はダメ!・・・・・この部分は、分譲マンションと一緒。

それでは、調査・打ち合わせ時の写真から。

庭にあった物置?

庭にあった物置?

裏の庭に廻ってみると、いきなりドーンと鉄骨製の巨大な物置き?倉庫?が鎮座しています。
今回、これの基礎を含めて全て撤去とのお話。あ~、びっくりした。

掃出し窓前のコンクリートテラス

掃出し窓前のコンクリートテラス

 

建物に接して、ほぼウッドデッキ化する計画となっています。その延長は16m以上となります。

 

換気口

床下換気口

 

この換気口の写真をアップでわざわざ載せた理由は?・・・・次回の施工完了編で!
コンクリートテラスからの仕上がり高さも50cm以上になりますので、今回はマンションバルコニーウッドデッキではなく、一般的な庭用ウッドデッキでの施工ですネ!

 

庭に隣接する遊歩道

庭に隣接する遊歩道

 

ウッドフェンスの基礎工事の調査と打ち合わせにお伺いしたときは、あの大きな物置や基礎は解体され公共の遊歩道とアルミのフェンスが露わになっていました。
これじゃ、庭が道行く人からは丸見え。・・・・・目隠しフェンスを付けたくなるのもわかります。

 

古い桝

古い桝

 

大物置の基礎も撤去したら、いろんなのが出てきました。これもまだ生きた雨水桝のようだし、アルミフェンスの基礎部分は公共物だし、フェンスの基礎はどうしたもんかね~。

と悩み始めたとところで、調査編は終了。
次回施工完了編をお楽しみに!