5年前に知っていたら~流山市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年12月24日

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千葉県流山市にお住まいのお客様から、
「5年前に家を建てた工務店に一緒に作ってもらったウッドデッキの床を踏み抜きました・・・・・・」と、お電話をいただきまして調査へ。

 

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まだ5年しか経っていないので一見は何ともなさそうに見えます。

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5年前に工務店からは、「防腐注入材だし、こうして床板のすき間を開けて風通しも良くしているので、後は毎年防腐剤を塗ってやると長持ちします」との説明を受けて防腐塗料を塗っていたそうですが。。。。。。。。

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ちょうど5年経った先日、表面は腐っていなかったのに乗ったとたん足を踏み抜いたそうです。・・・・・幸い怪我はなかったそうですが。

防腐注入木材や防腐塗料を塗った木材は、このように表面は腐っていなくても内部から腐ってくるので、なおさら危険!と私は思っています。

お客様はこの事を工務店に話されると、「今度はもっと腐りにくいセランガンバツでお安く作ってあげますよ。」
この言葉を聞いて、ネットでウッドデッキ用の木材をいろいろ調べ、イペ材で実績が多いテクノグリーンにたどり着いたそうです。

この工務店のように、ハードウッドであればどの樹種でも同じように耐久性があり腐らないと思っている会社、大工さんがいるようですが・・・・・・
セランガンバツは、イペと比較して数倍早く腐るという腐朽試験の結果を知らないばかりか、10年以上前に公共事業や商業施設のボードウォークが数年で腐り、取り替えした事例がある事をご存じないのかもしれません。

そんな理由で、ハードウッドをメインとしている当社でも、さすがにセランガンバツでのウッドデッキは施工をしていません。(使用しない理由には、耐久性の問題以外にもありますが)

ハードウッドの違いの説明をお聞きしたお客様は、経年変化したイペのウッドデッキを直接ご覧になりたいと当社の展示場というより”究極のノーメンテナンスウッドデッキ”(なんせ施工10年ほどになりますが、塗装どころか実験の為に一度高圧洗浄しただけで、あとは洗ってもいない)に、ご家族でご来場いただきました。

そのメンテナンスをしていないウッドデッキと床下(水道メーター上を点検口にしてあるので)もご覧いただき、全く腐朽していないのに驚かれ(汚れているのに驚かれたのかも?)、10年保証の裏付けも確認できたイペ材でのウッドデッキに決められました。

それでは、既設ウッドデッキ解体時の写真から、

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端の床板1枚を外すと・・・・・・・・白いのが白色腐朽菌。大引きが腐っています。
今までの経験から、だいたい床板で見つかる数倍の量が構造部では腐っているのが経験上判っています。

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典型的な防腐注入木材の腐り方。表面数ミリは腐っていませんが、内部はほぼ腐朽完了状態。乗ればいつ踏み抜いてもおかしくない状況です。

初めに載せた写真2枚の状況を毎日眺めていたお客様にとっては、この解体で見た状態は相当ショックだったようです。
・・・・・・他の今までのお客様も同様ですが、特に毎年塗装していた方にとっては。

解体終了後すぐに新たなウッドデッキを施工、その完了写真から。

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コーナー部分にあった隅切りを無くし広くしました。
デザイン的にどうしてもというのでなければ、広く使えますし価格的にも面積が大きくなった分、高くなるわけではありません。
使用材料ロスの関係から場合によっては安くなる時もあります。今回はどちらも試算してみましたが同じくらいでした。

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和室前に繋がったデッキ。こちらも以前のウッドデッキと形は少々変えています。

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現場で発生したイペの端材をご所望でしたので、プレゼント。さっそく地面置いて花置き板に使用しています。
今回は床板で斜めの部分がありましたので、それなりの枚数の端材が出ました。

最後の写真は、ウッドデッキ横にある植栽越しから。

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お客様からアンケートで、

「イペの質感、見た目、施工の仕上がりとても満足しています。
5年前の家完成時に知っていたら・・・・・・・と思いました。
大事に長く付き合っていきたいです。ありがとうございました」

家を新築する時って本体の家の方だけでも色々と検討する事が多くて、なかなかウッドデッキの樹種まで気が回りませんよね。

でも今回の取り替え工事で腐朽を心配しての塗装から解放されましたので、安心してウッドデッキライフをお楽しみください。

ウッドデッキの塗装はDIYで~八千代市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 一戸建て庭ウッドデッキ, 最近の施工事例, 腐朽ウッドデッキの取り換え工事 | 投稿日:2016年11月19日

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千葉県八千代市のお客様から「家を建てたときに作ってもらったウッドデッキが腐ってきたので・・・」と、戸建庭ウッドデッキの資料請求いただきました。

到着後、現地を見ての見積もりご依頼をいただいて、

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ざっと見た感じでは大丈夫そうですが。。。。。

 

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いつもながら階段は朽ち果てていました。防腐注入木材のウッドデッキは何故か階段が一番先にやられます。
・・・・・・理由は判っているのですが。

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塗装メンテナンスも今までされていたようですが、床板の数か所の腐れと、全体がふかふかしている状況です。
これも防腐注入木材の腐れの特徴なんですが、床板より見えない分の構造部分により大きく被害がでています。

採寸後にお話しを伺いますと、

 

10年ほど前に新築された時に、その工務店に一緒に作ってもらったそうです。
今回他のウッドデッキ工事会社からも見積もりしてもらったが、今までと同じ防腐注入木材を使用してのウッドデッキなので腐朽が心配。
この防腐注入木材ウッドデッキの腐朽は、最近一時のレッドシーダーのウッドデッキ腐朽と同じくらい多くなってきていて、当社が相談を受ける案件の中で一番多いです。

———–先日も、ウッドデッキ用防腐注入木材を生産している大手の会社の方が当社に試験データを持って説明に来ていたのですが、その試験データではとても責任持ってお客様に提供できないと判断し、お断りしたばかりでした。
・・・・・・・・実は、こちらの会社で10年前にもお話があり工場も見学し、技術担当の方からも説明を聞いていたのですが、私は試験データを見て、防腐注入木材では10年以上腐らないウッドデッキを作るのは無理と判断を下していました。
残念ながら今回のお話を聞いても・・・・・・同じでした。——–

 

話は戻りまして、今回のお客様から、次にハードウッドのイペとイタウバを比較検討しているが、その価格差と耐久性、経年変化によるササクレの違いはどうか?等々のご質問。
これに関しましては、実際に施工し経年変化したウッドデッキを見て触って頂くのが一番です。
丁度お客様からご来社のお申し込みがあり、ご夫婦でいらっしゃいました。

10年間に2回しか洗った事が無い究極の展示用?ウッドデッキをご覧いただき、経年変化を実感していただきました。
※経年変化の実験の為に手入れをしていないだけです。けっして物ぐさのせいではありません・・・・・と、一応弁解して。。。

イペのウッドデッキの経年変化をご覧になり、触りましたお客様は最終的にイペでご注文。その完成写真は、

 

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新設のウッドデッキは、敷地内できるだけ拡幅。フェンスは狭幅の横板で。
ついでにタープを全面に掛けれるように柱&フレームを廻しました。

 

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奥行き・横幅を数十センチ延ばしただけなのですが、ずいぶんと広く感じられます。

これで完了引き渡しは済んだのですが、お客様から塗装のご相談。
施工完了時にうちの職人から塗装方法のアドバイスを受けていたそうで、イペに合う塗料を紹介。

塗装完了のお話を聞いて、拝見しに行ってきました。

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前2枚の写真と見比べてください。なかなか上手く塗れています。私よりはるかに上手。(私が下手すぎるという声も聞こえますが・・・・)

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扉を付けたウッドデッキ入口。

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タ-プ用の柱とフレーム。壁に付いていた竿掛け金物は柱に付け替えて。
タープは来年の夏には活躍されるでしょう。

今回はお客様がDIYで塗装されたウッドデッキの紹介でした。無塗装と塗装タイプの比較は参考になりましたでしょうか?

イペ製のウッドデッキへの塗装は腐朽対策を目的にしたものではなく、あくまでも色の好みで行います。
従ってもし塗装をするのを忘れても、面倒くさくなって再塗装しなくても洗わなくても大丈夫。ノーメンテナンスでも10年保証しています。

・・・・・・自分のところのデッキを洗浄しないで言うのもなんですが、1年に1回くらいはデッキブラシでゴシゴシしてやると綺麗になります。
そろそろ、3年ぶりに展示用ウッドデッキの洗浄をやろうかな~。

次回はマンションベランダウッドデッキ&ウッドフェンスの紹介です。

人工木のデッキを提案されて~小金井市

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投稿者:technogreen | カテゴリ:ウッドデッキ用木材について, 屋根付きウッドデッキ(サンテラスデッキ), 最近の施工事例 | 投稿日:2016年10月29日

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半年ほど前に小金井市のお客様から、新築予定の家の図面を送付いただきました。

「同じ市内に新築戸建てを建設予定です。

庭にリビングに続くイペかウリン(強度が高いと聞き)でウッドデッキを
作りたいです。
ハウスメーカーはLIXILさんに依頼する形になるそうですが
出来れば本物の木のウッドデッキが理想の為、御社を見つけました。」

前々回のブログでも書きましたが、昔は防腐注入木材のウッドデッキを提供していたハウスメーカーや工務店は、最近腐れによるクレームに懲りたのか、人工木材のウッドデッキを提案するところが増えているようです。
また下請けの外構工事屋さんに一括で丸投げできるので楽なのかもしれません。

「天然木材の住環境は情操教育に効果あり!」という事で保育所・幼稚園だけではなく小学校の校舎でも無垢材が使われ始めているようです。
お子様がいらっしゃるお客様の中でそんな情報をお持ちの方は、ウッドデッキは人工木ではなく天然の木材で!と、要望されます。

私らの年齢になりますと、いまさら情操”教育”といっても手遅れですが、天然木ウッドデッキの上では落ち着くのは確かです。周囲が人工木(プラスチック)やコンクリートの環境下では、なかなか落ち着けません。(人それぞれですが)
そもそも(亻)がに寄り添ってという字になるように、昔から人間は「木」のそばで安らいでいたんだと思います。

話は戻りまして、数か月後にお客様から新築中の家の足場が取れましたとご連絡いただき、建築中の現場へ。

 

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打ち合わせ前のご希望の出幅は2.2m。正確に隣家との境界を測りますと2.4mの出幅デッキが余裕で出来ます。
材料からしますと、2.2mも2.4mも同じ2.4mサイズを使用します。そこで材料費は変わりませんので2.4mで提案させていただきました。

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当初は3面フェンス付のウッドデッキでしたが、屋根も付けたウッドデッキにご希望が変更になっていましたので、どこに屋根用の柱を建てるか、窓位置も正確に採寸。窓の真ん前には柱を建てられませんので。

約2か月後、家の引き渡しが完了しウッドデッキの施工へ。

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 道路側から見たウッドデッキ。横板フェンスの高さは1.5m。すき間は10mm。
これで通行人からの視線は気にならなくなり寛げる空間となりました。

 

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扉を開けた状態。

 

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入口側から奥側を見た画像。

 

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逆に奥から見た入口。横幅も7.2mのありますので広いウッドデッキです。

 

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屋根はポリカの波板。うすいスモークブラウン色。
桟にタープ用のフックも付けましたので、夏場の日差し対策もばっちりです。

 

 

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隣家側へ雨水が落ちないよう、雨樋も付け、雨水桝へ繋げて完了。

初めからウッドデッキ付の戸建住宅を計画されていたお客様は、ご自身も本物の木で造りたいと考えていたようですが、やはり子供を自然の木で出来たウッドデッキで思い切り遊ばせたいと。
でも天然の木は腐りやすいし・・・・・と、悩みながらもネットで当社の10年保証付きウッドデッキを探し当てられたようです。
送付しました資料とイペのサンプルをご覧になり、”これだ”と確信されたそうです。

 

次回はマンションのベランダウッドデッキの紹介です。