茨城県つくば市にお住まいのお客様から家の図面を添付いただき、見積もりご依頼いただきました。
その図面は10年以上前の新築時の図面でした。2階部分にウッドバルコニーが書かれていましたが、数年前から腐ってきてもうバルコニーへは出られない状態との事。
図面に記されていた使用木材は、米松へのACQ注入木材。・・・・・・またかと思うくらい、最近はこの木材の取り替え工事の依頼が多いです。
図面からの見積もり後、ご予算内とのでお伺い。
家の新築時に建てられた工務店が一緒にウッドバルコニーを造られたそうですが・・・・・・工務店の多くは家の土台で防腐木材を使っているせいか、ウッドデッキでもこの材を使いがちです。
ぱっと見た目には、いつものように腐ってるようには見えません。これが防腐注入木材の特徴です。
お客様は引渡しを受けた時に、毎年塗装し直すと長持ちしますよと言われ毎年塗っていたそうですが。。。。。。
バルコニーへ乗ってみると床板は表面を残して内部は完全に腐り落ちています。内部は塗装もできませんし、防腐剤も入っていません。
床裏の構造部分を見てみると、やっぱり工務店の大工さんが作ったのか在来の軸組工法で木組みをしています・・・・・いつものようにここから腐ってきています。
大工が作る丈夫なウッドデッキとPRしている会社もあります。
耐腐朽を考えますと雨が掛かりになるウッドデッキでは絶対使ってはならない仕口・継ぎ手加工があるんですが、どうも腐朽のメカニズムを判っていないようです。
さて今回はサイズはそのまま、フェンスデザインのみを変更しての取り替え工事になりました。
フェンスデザインはシンプルな横板ですき間も大きく開放的に。
当初の施工予定日に台風がきましたので、少々遅れましたが無事想定内の期日には完成。・・・・今年は台風が多かったですね。
そいうえば、昨年は台風で2階建てウッドバルコニーのフェンスの一部が吹っ飛び、緊急で取り替え工事をされたお客様がいましたね。
施工完了後、お客様がアンケートで、
「長持ちすることを期待しています。」と一言。
一度ウッドデッキ、ウッドバルコニーを腐らせた経験がある方の実感のこもったお言葉ですね。
———ご安心ください。当社では22年前に創業して以来、イペで腐ったウッドデッキ、ウッドバルコニーは1ヵ所もありません。
それではウッドバルコニー交換工事の紹介は終了。次回はルーフバルコニーウッドデッキを。
投稿者:technogreen | カテゴリ:戸建てベランダウッドデッキ, 最近の施工事例 | 投稿日:2018年9月12日
世田谷区の戸建住宅へお住まいのお客様から、「2階ベランダへウッドデッキを検討しているのですが。」と、お電話をいただきました。
大きさをお聞きして概算見積もり後、調査・採寸へ。
タイルは家を建てられた時に初めから敷かれていたようです。その上に人工芝もご自分で敷いていましたが・・・・・・
タイルを敷いても如何せん室内との段差はこの通り十数センチも。
窓前にありますのは、いろいろと蒐集しましたウッドデッキ材サンプル。
比較検討の結果、イペ材をお選びに。・・・・・・・理由はすき間無し施工ができるからとの事でした。(タイルのすき間で相当困っていたようです。すき間から落ちたゴミ掃除大変ですもんね。)
ベランダで一度でもタイルやすき間があるウッドデッキを使われた方には、この”すき間無し”の良さが判っていただけます。
お客様はご注文の際に念押しで”すき間無しのイペ”とお電話いただきました。
すき間無し施工のベランダウッドデッキが完成。今回はお客様のご希望で塗装タイプ。
ウッドデッキ高さは掃出し窓に合わせて段差解消。
こちらは移動できるキャスター付のウッドプランター、同じ木材のイペで製作。これに鉢を入れますが、購入された鉢サイズを事前にお聞きして製作しています。
これで戸建の2階ベランダウッドデッキの紹介は終了。次回は2階建てバルコニーデッキの取り替え工事を。
小金井市の戸建住宅にお住まいのお客様から、
「現存ウッドデッキの劣化が激しいため、取替を検討しています。」
と、数か月前に資料請求いただきました。
一度でも所有しているウッドデッキが腐ってきた経験をしますと、ウッドデッキ用木材について真剣に調べますが、初めての時は大工さんや外構工事会社から勧められるままに作られ失敗する方が多いようです。
当社では庭ウッドデッキの5件に1件は、こういう腐ったウッドデッキの交換工事を請けていますが、昔は概ね外構工事会社はレッドシーダー(最近は人工木)、大工さんや工務店は防腐注入木材でウッドデッキを作っていたようです。
で、今回のお客様の腐ったウッドデッキは杉のACQ防腐注入木材。
では現地調査時の写真から、
床板の一部は抜け落ちています。
根太に留めているはずのビスが抜けてきて床板が浮いています。・・・・・・・こうなってきたら下の根太が腐ってずぶずぶになっているの想像できます。
施工時に「毎年塗装すれば長持ちしますよ」といわれて塗装していても、こんな状態になります。
何故このようになるかというと、塗装で効果のあるのは表面だけ防腐剤を注入しても表面から数ミリしか入っていないので割れ目から雨が侵入して内部から腐ります。
こちらは解体時の写真。
予想通り根太は腐ってずぶずぶ、これじゃビスが効かないどころかいつ折れてもおかしくない状態です。
ご覧のように床板と根太だけの2層構造。
これでは、低コストで作れるかもしれませんが耐久性は、ぐ~んと落ちてしまいます。
雨掛かりになるウッドデッキなのに、家の床下と同じ構造で木組みしているのが他にも見受けられました。・・・・・・・ウッドデッキの耐久性は使用する木材もさることながら、設計・施工方法に左右されます。
こちらは裏庭に続く通路に設けられた内門袖。門扉はすでに朽ち果てて無くなっていました。採寸時にこちらも追加ご依頼いただきました。
柱に使われる角材は特に内部まで薬液が入りにくく早くに腐りがちです。
それでは、お客様が耐久性を一番に考えいろいろと比較検討され選ばれましたイペ材を使用した10年保証付きウッドデッキの写真を。
元と同じサイズに造り替えましたウッドデッキ。
新たにウッドデッキを計画したのと違い予期せぬ交換工事での出費の為できるだけ予算を抑えたいお客様からご相談いただき、今回は飾りの化粧幕板を付けないデザインとしました。
こちらもイペで交換工事をしました門扉・門袖。門扉は軽くなるように以前のとはデザインを変えています。
柱の基礎は簡易タイプで作られていましたが、今回は現場打設の本格基礎としています。・・・・・・・・開け閉めで力が掛かる門扉・門袖は基礎が大事です。
施工完了後お客様から、
「デッキの出来栄えには大変満足しています。ありがとうございました。」
と、メールをいただきました。
これで庭ウッドデッキ交換工事の紹介は終了。次回は戸建2階ベランダウッドデッキの紹介を。